生ごみで堆肥づくり

私たちは、LFCコンポストでできた堆肥を使って野菜を育てています。LFCコンポストとは、ローカルフードサイクリング株式会社が提供する微生物の力で生ごみをなくすコンポストのこと。各家庭のLFCコンポストでできた堆肥を回収し、野菜の栽培に活用しているほか、その堆肥で育てた野菜を還元することも行っています。

江戸時代には、ごみのほとんど出ない循環社会が形成されていたと言います。しかし、近代化が進むにつれて利便性を追求した人々の生活スタイルが、生ごみを資源として捉えなくなっていきました。

都市部の人々の暮らしの中から「土」が分断され、生ごみは資源としての利用価値が見えなくなり、臭くて汚い廃棄物（可燃ごみ）として認識されるようになりました。また、市場の拡大に伴い、環境破壊・肉体破壊・精神破壊と様々な問題が取り挙げられています。

コンポストの普及は、このような社会課題を解決するために役立っています。コンポストの取り組みは、80％以上が水分である生ごみを燃やすエネルギーの使用を減らすことやCO2削減が主な目的となっていますが、可能性はそれだけにとどまりません。

コンポストの取り組みをされている人の声には、安心安全な生活環境や環境に配慮した暮らしを選択する人が増えています。コンポストの普及は、人々が再び土に触れ、自然の摂理を目の当たりにし、搾取する側から生命を育む側へと意識を転換していく生産活動となっています。

農的暮らしを生活の中に取り入れることで、安らぎやゆとり、心の安定を取り戻す、心身ともに健康な暮らしを自らの手で構築していきます。そのような様々な地域課題を解決していくための交流拠点となるコミュニティー菜園を模索していきたいと考えています。